1: オムコシφ ★:2013/02/24(日) 22:27:40.95 ID:

 『リトルバスターズ!』『トータル・イクリプス』『恋と選挙とチョコレート』『Fate/Zero』......これらは2012年に放送されたテレビアニメのタイトルだ。
アニメファンでなくても、タイトル名くらいは聞いたことがあるかもしれない。

 実は、これらのアニメには共通点がある。
それは物語の原作が美少女ゲームであることだ。
美少女ゲームとは美少女キャラクターが登場し、物語の主軸をなすPCゲームを指す。
物語の進行中に18禁要素(性描写などのアダルト要素)を含んでいるのが大きな特徴だ。

 美少女ゲーム原作のテレビアニメは2000年代に入ってから増え、有名なところでは『Kanon』『AIR』(Key)、『君が望む永遠』(アージュ)、
『School Days』 (Overflow)、『ef』(minori)などがある。
特に、事故の影響で記憶を失った主人公の元恋人と現在の恋人との間に起こる葛藤を描いた『君が望む永遠』に至っては、
かつて日本でも社会現象化するほど人気を博した某韓流ドラマにプロットが酷似しているとして、このドラマが本作を盗作したのでは、という疑惑で話題になったこともある。
また11年に大ヒットを飛ばし、数々の文化賞を獲得したテレビアニメ『魔法少女まどか・マギカ』の脚本家である虚淵玄氏はもともと美少女ゲームの人気脚本家であり、同氏が所属し、まどか・マギカのアニメ制作にも携わったニトロプラスは美少女ゲーム制作会社だ。

 こうしてみると意外と身近に存在する美少女ゲームなのだが、学園ものであったり、キャラクターデザインが幼かったりすることなどから児童ポルノに当たるとしてマンガ・アニメ・ゲーム表現規制法問題を生み出したり、
激しい暴力や性犯罪が描かれることも多く、犯罪助長につながるものだとバッシングを受けたりするなど、
公序良俗の観点から批判の的になることも多い業界だ。
こうした背景もあり、制作する企業側も表舞台に立つことはあまりなく、謎に包まれている部分が多い。

 美少女ゲーム業界自体は、パソコンが一般家庭に普及し始めた90年代後期から2000年代初頭にかけて市場を拡大し、
その売り上げは一時期年間300億円に迫るほどであった。
しかし、その後は徐々に縮小し、いまでも年間に600タイトル近く発売されているのであるが、昨年の売り上げは220億円にとどまると予測されている。
(2012年矢野経済研究所調べ)

 そこで今回はこの美少女ゲーム業界の実態を確かめるべく、efシリーズでも有名な人気ブランド「minori」の代表兼プロデューサーでもある酒井"nbkz"伸和氏に直撃インタビューを敢行した。


▲「minori」代表兼プロデューサー酒井伸和氏
(写真/吉岡教雄)

http://livedoor.blogimg.jp/otakugovernance/imgs/1/0/10c03a14.jpg
▲アニメ化され、様々なメディア展開
を見せたefシリーズ。
http://biz-journal.jp/2013/02/300.html
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