1: オムコシφ ★:2012/12/10(月) 20:26:07.09 ID:

 洋画の日本語吹き替え版に、本職の声優ではなく、吹き替え経験の少ないタレントを起用するという最近の風潮に、映画ファンから怒りの声が上がっている。

 これまでの日本語吹き替え版と言えば、ブルース・ウィリスの声を長年担当し続けた故・野沢那智さんをはじめ、アーノルド・シュワルツネッガー公認声優の玄田哲章など、数多くのベテラン声優が、
オリジナル版のセリフに込められたキャラクターの心情を声の演技だけで見事に再現してきた。
そのテクニックは、長年の経験を積んでこその職人技といえる。

 ところが近年、主人公や主要キャラクターに、吹き替え経験の少ないタレントの起用が増加し、吹き替え版を愛する映画ファンの怒りを買っている。
マーベルコミックのヒーローたちが一度に集結する映画『アベンジャーズ』は、
過去のマーベル作品で同キャラクターを演じた声優が降板し、サミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーを竹中直人、ジェレミー・レナーが演じたホークアイを宮迫博之、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウを米倉涼子がそれぞれ担当。

 劇場公開時から吹き替え版が酷評されていた同作だが、ブルーレイ版の発売を前にアマゾンのレビュー欄には批判が殺到。「特に問題はなかった」「自然でしたよ」という声もある一方で、
「話題性重視での芸能人起用は反対です」「吹き替え芸能人の大根ぶりにげんなりする」「このキャラクターにはこの声優、というファンの思いを台無しにされた」などと辛らつな意見が数多く上がっている。

 映画『塔の上のラプンツェル』で主人公・ラプンツェルの吹き替えを担当した中川翔子など芸能人起用の成功例もあるが、専門的な芝居が要求される吹き替え版だからこそ明らかなキャスティングミスも多く、吹き替え版を愛するファンにとっては深刻な問題だ。
人気女優やアイドル、お笑い芸人など、芸能人を起用することで話題作りになることは確かだが、
「経験不足のタレントによって、オリジナルの良さが失われてしまうことだけは避けてほしい」というファンの切なる声は、今後映画界にどう届いていくのだろうか?(編集部・森田真帆)

映画『アベンジャーズ』ブルーレイは今月19日に発売予定

http://m.cinematoday.jp/page/N0048516

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