1: あやめφ ★:2012/12/24(月) 01:14:46.44 ID:

米国の銃愛好家らでつくるロビー団体、全米ライフル協会(NRA)のラピエール副会長は21日、
ワシントンで記者会見し、銃乱射事件から子どもたちを守るため、全ての学校に武装した
警官を配置するよう訴えた。

この会見は、1週間前にコネティカット州ニュータウンの小学校で起きた乱射事件を受けてのもの。
同事件では、児童20人を含む26人が犠牲となった。NRAはこの3日前に「意味ある貢献をする
用意がある」としていた。

ラピエール氏は「銃を持った悪人を止められるのは、銃を持った善人だけだ」とし、
クリスマス休暇を終えて子どもたちが学校に戻る1月には全米の学校に武装警官を配置するよう
求めた。同氏はまた、「大統領を守るための銃の使用は良しとされるのに、学校で子どもたちを
守るための使用は悪いことだとなぜ言えるのか」と述べた。

ラピエール氏はニュータウンの事件について、メディアと暴力的なビデオゲームに責任がある
と非難。約200人の報道陣が集まった会見では、一切質問を受け付けなかった。会見中、
銃規制を支持する抗議者に2度遮られる場面もあった。

NRAの会見を受け、ニューヨーク市のブルームバーグ市長は「彼らの提案は偏執的で陰惨な
ビジョンを示すものだ。誰もが武装し、安全な所が全くなくなれば、米国は今よりも危険で
暴力に満ちることになる」と語った。

また、米国最大の教員組合である全米教育協会のトップを務めるデニス・バン・ロウケル氏は
「学校に銃を存在させることが、銃による暴力を減らすための解決策にはならない」と話した。

NRAはコロラド州のコロンバイン高校で1999年に起きた乱射事件の後に、今回と同様の提案を
したことがある。ただ、同高には武装した保安官代理が駐在していたが、13人が射殺された
同事件を防ぐことはできなかった。

米国では、多くの子どもが犠牲となったニュータウンの事件を受け、銃規制に関する議論が再燃。
オバマ大統領は19日、バイデン副大統領をリーダーとする特別チームを設置し、銃規制強化に
向けた対策を来年1月中にまとめるよう指示したと発表した。

合衆国憲法が専門で、「Gunfight(原題)」の著者であるカリフォルニア大学ロサンゼルス校の
アダム・ウィンクラー教授は、「NRAは妥協の方向へと向かう大きな機会を逃した。
約束したように、銃規制に関する議論で多大な貢献を申し出るどころか、同じことを
繰り返しているだけだ」と指摘した。

Reuters
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE8BM00320121223

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